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長野県東部町(現東御市)に住んで、ヴィラデスト・ガーデンファーム・アンド・ワイナリー」というのを経営している、 エッセイストであり、画家であり、農園主であり、ワイナリーオーナである、 玉村豊男さんの本。 私が大学の学生(信州大学繊維学部大様静物学科)だったころ、 授業で確か、 この著者の農園を見学に行った覚えがある。 農園には、 変わった野菜とかがちょっとづつものすごい種類植えられていて、 なんだここは? と思った。 あそこにカフェとかワイナリーができて人を集めているということであれば、 それは集まるだろうと思う。 私も、 いつかもう一度行ってみたい。 本書で勉強になったのは、 著者の観光論の部分。 やや長いが、 一部抜粋してみる。 下記。 たとえば都会に暮らす人が、どこかの田舎の農村に行き、そこで普通の人の暮らしにであう。とくに見るべきものがないような村でも、そこにお茶を飲ませる店のひとつでもあれば、漬物をつまんで休みながら、村の人と言葉を交わすことができるでしょう。裏の畑を見せてもらい、採りたての野菜が食べられるかもしれない。どんな施設でもいい、なにかを食べたり飲んだりする小さな場所があれば、人に来てもらうことができるのです。それまでは、近くに来ても村の前を素通りしていた旅行者が、村の暮らしのある世界に足を踏み入れることができるのです。そして、そこで地に足のついた暮らしの情景を、昔から続いてきた、そしてこれからも続くであろう、たしかな生活のかたちをみることができれば、それは有意義な、小さな観光になるのではないでしょうか。 p110 つづけて、 そのために、特別の仕掛けは要りません。名産品も、特産物も、なにもなくても、そこに嘘のない生活があればよいのです。 と。 これこそが、 どの地域でも可能な町おこしなのだと思った。 |
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