私の財産告白 本多静六 実業之日本社
多くの成功者が読んでいた伝説の書物らしい。
書かれている内容に、新しいことや特別なことはないと思うけど、
それを忠実に実行した、というところが、
著者の特別なところなのだろうと思う。
この本を読んで、
収入の4分の1を天引きして貯金することとか、
好景気には勤勉貯蓄を、不景気には思い切った投資を、時代を逸せず巧みに繰り返すよう私はおすすめする。p52
ということとか、
財を成すために必要な手法は、
時代が変わっても換わらないのだなということがわかった。
そして、
人生の最大幸福は職業の道楽化にある。p186
職業を道楽化する方法はただ一つ、勉強に存する。努力また努力のほかない。
あらゆる職業はあらゆる芸術と等しく、始めの間こそ多少苦しみを経なければならなぬが、何人も自己の職業、自己の志向を、天職と確信して、迷わず、疑わず、一意専心努力するにおいては、早晩必ずその仕事に面白みが生まれてくるものである。
一度その仕事に面白を生ずることになれば、もはやその仕事は苦痛ではなく、負担ではない。歓喜であり、力行であり、立派な職業の道楽化に変わってくる。p187
との、
ありがたいお言葉。
人物と文章に重みがあるので、
努力しなさい、
という一言が、
ずっしりと胸に響く。
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