ウェブで学ぶ オープンンエデュケイションと知の革命 梅田望夫 飯吉透
梅田氏の新書はだいたい読んでいる。
読むと元気が出る気がする。
それはどの本にも、
学ぶ、努力する、
というようなことが、
とても肯定的に捕らえられていて、
そこにウェブなどの新しいテクノロジーを組み合わせれば、
いろいろな可能性が開ける、
というようなことが書いてあるからだと思う。
とくに今回は、
ウェブを利用した学びについての可能性と、
その方法について書かれている。
これは、
梅田氏がこれまで書いてきたことの、
より実践的な部分だと思う。
ウェブで学ぶことが、
日本で一般的になるにはもう少し時間がかかるのかもしれないが、
すでにやっている人もいるし、
すでにいろいろなことが学べるということがわかった。
本書より一部抜粋
「バタフライディフェクト」
ウェブのようなメディアだと、誰もがフラフラと飛び回ってしまうだけで、落ち着いて深い思考や学びができなくなる危険性がある。p186
ウェブで学ぶ場合の欠点だろう。
知的好奇心ややる気のある人には、ハイパーメディアのような双方向メディアが向いていて、そうでない人は、映画やテレビなどの一方向メディアを使った方が、よく学んだり知的刺激を受けたりできる。p185
ウェブで学ぶことに適した人は、
これからの時代にも適した人なのだろうと思う。
「外界の膨大な情報の無限性を恐れず自分の志向性と波長の合う信号を高速でサーチし続け、自分という有限性へマッピングする」。そういうことにウェブの無限性はいちばん意味があると思います。厳選された有限の学びでよいのなら、別にウェブでなくてもできるでしょうから。p187
ウェブで学ぶための方法論。
大天才を除くほとんどの人は、運やめぐり合いによって人生が転がっていくものですが、運や偶然をつかむ秘訣とは、誰かの心に印象を残して、大切なときに誘われる能力だと、僕は思っているんです。それを自然にできる場所が、実践を伴うコミュニティなのだと思います。だからそれが職場であれば理想ですが、それが叶わない時はプロボノ活動も良いと思います。p210
このあたりが、
ウェブでの学びと現実を結びつける方法だと思う。
アメリカでは教員免許を取って、大学卒の新任教員として小・中・高に着任した先生のなんと五割が五年以内にやめてしまいます。アメリカの小・中・高校の先生というのは、本当に過酷な職業で、待遇もあまり良くないし、超過勤務で燃え尽きて仕事をやめてしまう人が後を絶たない。p227
アメリカの学校の先生は、
厳しいのですね。
最後に、
本書で紹介されたウェブサイトのリンクの一部が、
まとめられているページ。
↓
書籍 ウェブで学ぶ -オープンエデュケーションと知の革命-: 「最高のゴール」を目指して!
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